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イトパン式ジャズセミナー@フラワーポップ [お気楽ジャズ研究会]

ジャズ研究は続きます。

どのくらいの練習量でジャズが出来ますか?

と何回か聞かれた事があります。
僕は答えに詰まってしまい、考え込んでしまい、究極の問いを自分に突きつけて怖くなって考える事から逃げ出して、10000時間練習してね〜って返す。

究極の問いとは、『そう言う僕は本当にジャズが出来ているのか?』って言う問いです。

スタンダードのメロディが弾けて、コードバッキングが出来て、アドリブが出来て、それを誰かとセッションやライブで合わせる事が出来て、数少ないお客さんに楽しんでもらう。

それは多分出来ると思います。

でも、僕はいつ頃からか忘れたけれど、僕が憧れるジャズミュージシャンの偉大さを思うと、その坂は近づくほど勾配がキツくなっていて、永遠に手が届かないと気付いてしまった。でも登り続ける日々は悪くない。

つまり、僕は『ジャズが出来る』と『ジャズが出来ない』の間をうろちょろしている状態です。僕はジャズが出来る!あーやれやれ。僕はジャズが出来るんだ!いっちょ上がり!と思ったらその状態はジャズミュージシャンとしてあんまり良くない。

なので、冒頭の

どのくらいの練習量でジャズが出来ますか?

の答えとしては、ジャズがやりたい!と思って、一歩を踏み出すだけ!です。
ジャズがもっと上手くなりたい!と思ってさらに一歩を踏み出すだけ!です。
検定に合格する日も、免許皆伝の印可をもらう日も来ません。永遠に登り続ける日々を僕のようにお気楽に楽しむだけです。

そして、その一歩を踏み出すちょうどいい日が明日2021年11月7日です。

新潟市東区フラワーポップの日曜セッションデー。
そして夜はイトパン式ジャズセミナー@フラワーポップとなっております。

https://fb.me/e/QZS5ZBHJ

みんな来てね!

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Dedicated to Bird [お気楽ジャズ研究会]



日々お気楽にジャズ研究を楽しんでおります。
今日は今月11月13日にライブで演奏する予定の1曲をご紹介します。
「Dedicated to Bird」
Birdはもちろんチャーリー・パーカーの事です。「バードに捧げる」と言う意味です。捧げる曲だからと言ってしんみりしたバラードかと言うとそうでは無くて、バリバリのバップ臭ぷんぷんのスインギーな曲です。

この曲は譜面と音源を親分から渡されて、初めて知りました。George Robert(ジョルジュ・ロベール)と言うアルトサックスプレイヤーの曲で、1994年録音の「Tribute 」と言うアルバムの中の1曲です。

このアルバムは僕お得意のApple Musicには入っていないようです。どう検索しても出て来ません。
Web上を検索しても情報がほとんど出て来ない来ないです。似たような名前の曲やグループばっかり出て来て知りたい情報に辿り着けません。

さて、11月13日(土)の夜は新潟市中央区古町パルムでライブです!
イベントページはこちら!
https://fb.me/e/3WnzYJ9dX

ただいま猛練習中!
ご期待ください!

2021年11月5日
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スティング観ました。 [お気楽ジャズ研究会]

スティング観ました。

ジャズ研究の一環としてゲオでDVDを借りてきて、映画「スティング」を観ました。
楽しく観ましたが、残念な事にジャズに関する重要な情報はほとんど無い結果に終わりました。当たり前ですが。
気になった点は二つ。
冒頭Wabashと言う看板と、途中ウォーバッシュと言う地名が出て来ますが、僕がピンと来たのはジョン・スコフィールドのWabash IIと言う曲でした。Wabashってどう言う意味?
もう一点。競馬のイカサマでブルーノートと言う名前の馬が1着になると言うくだりがありますが、この時代にブルーノートと言うレコードレーベルは存在していません。1936年時点でブルーノートと言う単語に一般のアメリカ人はどう言うイメージを持っていたのか興味があります。
以上、2点ほど今後の研究課題にしたいと考えています。なんつって。

物語の舞台は1936年のニューヨークとシカゴです。
僕が調べたかったのは1ドルの実質的な価値でしたが、そこに関してはバッチリでした。
ロバート・レッドフォード扮する若い詐欺師のフッカーが深夜に食べたミートローフとパイとコーヒーがズバリ85セントと判明しました。
深夜のカフェで客は一人、従業員は女性店員一人だけです。
大量に客を捌く安くて美味いタイプの店には見えません。
ミートローフとパイとコーヒーで1700円でどうでしょうか?

僕がパッとイメージする1ドル=2000円と言う説がなんとなく信憑性を帯びて来ます。
映画の公開は1973年で、37年前をイメージしており、今後の研究によっては修正の必要があるかもしれませんが、ちょっとこの線でドルを意識して行きたいと思います。

僕がなぜスティングを選んだかと言うと、舞台が1936年のアメリカだったからです。

チャーリー・パーカーに話を戻すと、チャーリー・パーカーはこの年に交通事故に巻き込まれて本人は無事だったもののバンドメンバーを失い、保険金として数百ドルを受け取っており、その保険金で新品のフランス製のセルマーのアルトサックスを手に入れています。「バードは生きている」の「腕のいい職人の手になる新品は200ドルから300ドル」と言う記述から、1ドル=2000円とイメージして計算すると40万円〜60万円と言う事になります。
その高級アルトサックスを手に入れた偶然がビバップの一つの出発点になりました。

ジャズ研究の道は険しく、とっても楽しいです。

2021年10月31日

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ブロッサム・ディアリー [お気楽ジャズ研究会]

今日のお気楽ジャズ研究はチャーリー・パーカーを離れまして、僕が普通に楽しく聴いているジャズをご紹介いたします。

ブロッサム・ディアリー

女性ボーカリストで、ピアニストでもあります。1924年生まれ、2009年に亡くなっておられます。新潟市中央区西堀にあるジャズ喫茶A7のドアには長年彼女のアルバムジャケットの写真が飾られています。

https://music.apple.com/jp/album/blossom-vol-1/846623886

このアルバム『Blossom Vol.1』は、ジャズをこれから聴いてみたいと言う方にピッタリだと思います。歌声を聴いてもらえばすぐ分かって頂けると思いますが、とてもかわいい。
そしてその歌声が気に入ってもらえたらブロッサム・ディアリーの「ばっかり聴き」をお勧めします。ジャズを幅広く聴くのではなく、ブロッサム・ディアリー専門でじっくり1週間くらい、あるいは1年間でも2年間でも楽しく聴いてみて下さい。難しく考える必要はないです。それもジャズの楽しみ方です。そして多分、そこから何かが広がっていく事でしょう。

2021年10月29日

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「バードは生きている」読み終わりました。 [お気楽ジャズ研究会]

「バードは生きている」読み終わりました。

『Bird Lives』

と言う落書きが彼の死後数日間にニューヨークのあちこちで見られたそうで、その『Bird Lives』がこの本のタイトルになっています。

多くの方に読んで頂きたいと思いました。

バードは幼少期から音楽的才能を発揮できていたわけではなく、カンザスシティと言う環境に育まれ、その中で必死でもがく様に練習を続けてバードになって行きました。その過程が本当にワクワクします。読んで欲しいです。

そしてニューヨークに渡り、ミントンズハウスでビバップが生まれた頃にはバードは一流のアルトサックスプレイヤーだったものの、その新しい音楽がジャズとして認知されるまでには様々な批判や無理解と戦う事になります。合法、違法問わず人生を謳歌しながら逆境を跳ね返してモダンジャズの帝王に君臨して行くプロセスも最高です。読んで欲しいです。

ヨーロッパでは格別の厚遇を受けたと言う記述もありました。アメリカ国内にいる間はどうしても黒人として生きなければならないですが、フランスやスエーデンなどではジャズミュージシャンと言う芸術家として生きていける。世界的な芸術家として成功するバードの姿も感じて欲しいです。読んで欲しいです。

ジャズミュージシャンの名前も綺羅星の如く登場します。レスター・ヤング、コールマン・ホーキンス、カウント・ベイシー、チャーリー・クリスチャン、ディジー・ガレスピー、アート・ブレイキー、マイルス・デイビス、セロニアス・モンク、トミー・ポッター、ウォルター・ビショップJr、チャーリー・ミンガス、ミルト・ジャクソン、マックス・ローチ、ケニー・ドーハム、サラ・ヴォーン、ケニー・クラーク、バド・パウエル…読んで欲しいです。

実は先日、新発田市のジャズ喫茶でピアニストとデュオライブをやった際に、ほんの思いつきでこの本の朗読をやってみました。佐藤文孝さんの気の利いたボディアンドソウルをバックに、ハイハットのジャムセッションで大失態を見せる若い日のバードのくだりを、まあ実に稚拙な僕の朗読でしたが一風変わったパフォーマンスとして披露出来ました。

これ続けてみようかな。「バードは生きている」朗読とジャズライブ。

そう言えばその新発田市のジャズ喫茶の名前は「BIRD」でした。

2021年10月28日
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キング・プレジャーのパーカーズムード [お気楽ジャズ研究会]

「バードは生きている」を読んでいます。今まで知らなかった事が多すぎて、内容を整理しながらゆっくり読み進めています。こうして文章にすると色々考えがまとまっていいもんですね。

物語は終盤を迎えて、1950年代はチャーリー・パーカーも絶頂期を経験し、出演料は高騰して、いわばメジャー帰りのプロ野球選手の引退間際の様な状況になっていきます。
「25章 キング・プレジャー」ではキング・プレジャーと言うシンガーがバードの曲、「パーカーズムード」に、それもアドリブにまで歌詞を付けてレコードにしてヒットさせます。

https://music.apple.com/jp/album/parkers-mood/1436117359?i=1436117566

例によってAppleMusicで聴くことが出来ます。すごい時代になったもんです。

聴き込むほどにキング・プレジャーの器用さに妙に感心してしまい、こうして文章入力の手は止まります。

本文にはバードはこの曲を毛嫌いしていたと言う記述があります。そりゃそうかもね。自分の中から湧き出たアドリブに誰かが歌詞を付けて歌いヒットさせてしまう。その歌詞がまた自分の触れて欲しくない所に触れてくる。触れて欲しくない所とはまあ結局のところ「カンザスシティ」だったのかも知れません。実際のところは分かりませんが。

チャーリー・パーカーとビバップを研究する以上、カンザスシティと言う不思議な都市を語らずに済ますわけには行かないと思います。カンザスシティの不思議な魅力にバードは育まれて育ち、でもそのために苦労する事になりました。その辺りは別の機会にお伝えしたいと思います。

今日もジャズ研究は少しづつ進みました。「パーカーズムード」「キング・プレジャー」
パーカーズムードは実際にちょっと弾いてみたいです。おっと忘れてた。僕はギタリストだったんだ。

2021年10月27日
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デラックスメキシカンディナーが4ドル75セント [お気楽ジャズ研究会]

「バードは生きている」を読んでいます。
本当に面白いです。本編はチャーリー・パーカーの生涯を時系列に追う様に構成されていますが、冒頭のいわば序章とも言える28ページまでは1945年12月10日ハリウッドのビリーバーグの店でのエピソードが細かく描写されており、その時点でのチャーリー・パーカーがどう言う人間だったのかがよくわかる様になっていて、活き活きと話し、食べ、飲み、吹くバードの描写にとにかく惹き込まれます。

さて、内容は実際にどうにかして本を手に取って読んでもらうとして、僕が気になった点、疑問に感じた点をかいつまんで紹介していきます。素朴な疑問から研究の糸口にしたいと思います。

このビリーバーグの店で、バードが2人前を平らげたデラックスメキシカンディナー「コミーダ・コンキスタドール」と言う料理が4ドル75セントと言う記述があります。

さて、このバードが愛したデラックスなメキシカンディナーの4ドル75セントの実質的な価値が知りたいと思いました。当時の日本円とのレートの事ではなく、当時のアメリカに暮らす人の実感としての4ドル75セントの価値ですね。
本文中にも頻繁にお金に関する描写が出てきます。バンドのメンバーの報酬が週150ドルだとか、楽器を質から出すのに14ドル必要だったとか、チャーリー・ミンガスに10ドル借りたとか。

そこがいまいち腹落ちしないモヤモヤがあります。

で、モヤモヤが嫌だったので2021年の日本に暮らす僕の感覚で、もう1ドルを2000円に換算して読んでいます。なので、デラックスメキシカンディナーはイメージで1人前9500円。150ドルはイメージで30万円。14ドルは28000円。10ドルは20000円。イメージで。

その辺、誰か手伝ってくださる人いませんか?

この際ジャズは離れてもいいです。1930〜1955のアメリカの物価をズラーっと眺めてみたいんです。多分映画が50セントから1ドルとか、靴磨きが10セントだったりとか、屋台のホットドッグが20セントだったりとか。そこが分かるとこの本がもっと楽しくなって、この先のジャズ研究の土台がしっかりする。様な気がしています。

どうかお気楽に、お付き合いよろしく。

2021年10月26日

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『お気楽ジャズ研究会』始めました。 [お気楽ジャズ研究会]

『お気楽ジャズ研究会』始めました。

アップルミュージックの980円の定額プランに申し込んでもう1年以上経ちました。下世話な話ですが間違いなく元は取っていると感じています。
とにかく毎日聴いています。音楽を知り染めたあの頃の懐かしい曲、聴こう聴こうと思っていながら躊躇っていたあのグループ、そして膨大な、僕がこれから出会う未知の新しい、あるいは古い音楽。

便利さと引き換えに何か大切な物を見失っている様な気がしていますが、それでも聴きたい音楽や聞かなきゃ行けない音楽にいつでもアクセス出来る毎日は、きっとあの頃僕らが思い描いた未来そのものであり、良くも悪くも2021年のごく普通の日常です。

さて、そんな便利な日常をもっと深く味わい尽くす提案をさせてください。

お気楽ジャズ研究会を始めます。

とりあえず僕一人で始めますが、参加方法は色々あります。このブログやSNS上にコメントで参加表明をしてください。いや、しなくてもいいです。読むだけでも参加した事にしましょうか。

で、いろんな事を調べるんです。本を読んだり、映画を観たり、音楽を聴いたり、楽譜を実際に弾いてみたり、当時の新聞を調べたり、最新のジャズシーンの出来事を感じたり。

今、僕は一冊の本を読んでいます。

『バードは生きている/チャーリー・パーカーの栄光と苦難』
ロス・ラッセル著 池 央耿 訳 草思社

新潟市のジャズ喫茶スワンで借りて来ました。
今どの辺を読んでいるかと言うと、3分の2ほど読み終わり、22章、「天才との旅」レッド・ロドニーが登場した辺りです。と言ってもレッド・ロドニーが誰なのかも知りませんでした。

そこでApple MUSICにお願いすると、レッド・ロドニーでアルバムがゾロゾロ出てきます。何という時代でしょうか!
なので読むのにかなり時間を要します。トミー・ポッターが出てきては検索して音源を聴いて、「ほう」と思い、トラミー・ヤングの名前を見つけては検索して「あるじゃん」と驚き、いい時代になったものだとしみじみ思い、コーヒーをズズッとすする毎日です。それが夜ならビールか酎ハイだったりもします。少しづつ読み進めていますので読み終わるのに1ヶ月はかかりそうですが、この幸せを一人でも多くの方にお伝えしたく、こうしてブログに書いてみました。

お気楽ジャズ研究会

はじめます。お気楽にお付き合いください。

イトパン 伊藤学 2021年10月25日








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