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「バードは生きている」読み終わりました。 [お気楽ジャズ研究会]

「バードは生きている」読み終わりました。

『Bird Lives』

と言う落書きが彼の死後数日間にニューヨークのあちこちで見られたそうで、その『Bird Lives』がこの本のタイトルになっています。

多くの方に読んで頂きたいと思いました。

バードは幼少期から音楽的才能を発揮できていたわけではなく、カンザスシティと言う環境に育まれ、その中で必死でもがく様に練習を続けてバードになって行きました。その過程が本当にワクワクします。読んで欲しいです。

そしてニューヨークに渡り、ミントンズハウスでビバップが生まれた頃にはバードは一流のアルトサックスプレイヤーだったものの、その新しい音楽がジャズとして認知されるまでには様々な批判や無理解と戦う事になります。合法、違法問わず人生を謳歌しながら逆境を跳ね返してモダンジャズの帝王に君臨して行くプロセスも最高です。読んで欲しいです。

ヨーロッパでは格別の厚遇を受けたと言う記述もありました。アメリカ国内にいる間はどうしても黒人として生きなければならないですが、フランスやスエーデンなどではジャズミュージシャンと言う芸術家として生きていける。世界的な芸術家として成功するバードの姿も感じて欲しいです。読んで欲しいです。

ジャズミュージシャンの名前も綺羅星の如く登場します。レスター・ヤング、コールマン・ホーキンス、カウント・ベイシー、チャーリー・クリスチャン、ディジー・ガレスピー、アート・ブレイキー、マイルス・デイビス、セロニアス・モンク、トミー・ポッター、ウォルター・ビショップJr、チャーリー・ミンガス、ミルト・ジャクソン、マックス・ローチ、ケニー・ドーハム、サラ・ヴォーン、ケニー・クラーク、バド・パウエル…読んで欲しいです。

実は先日、新発田市のジャズ喫茶でピアニストとデュオライブをやった際に、ほんの思いつきでこの本の朗読をやってみました。佐藤文孝さんの気の利いたボディアンドソウルをバックに、ハイハットのジャムセッションで大失態を見せる若い日のバードのくだりを、まあ実に稚拙な僕の朗読でしたが一風変わったパフォーマンスとして披露出来ました。

これ続けてみようかな。「バードは生きている」朗読とジャズライブ。

そう言えばその新発田市のジャズ喫茶の名前は「BIRD」でした。

2021年10月28日
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